フランスのキャベツは日本のキャベツとは違い、キャベツの葉一枚一枚がしっかりとくっついており、ぎゅっとしているのでとても固くて重いです。まるで大きなボールのよう。
日本のキャベツに一番似ている形をしたキャベツはフランス語でchou blanc(シューブラン)です。
切ってみると断面はこんなかんじ
このシューブランを使って炒め物をしたのですが、固くて美味しくありませんでした。
それ以来、買うことを避けてきた食材ですが、この間立派なシューブランを手に入れたので、おいしいレシピに挑戦してみました!
普段はクックパッドで日本人が書くレシピを参考にするのですが、クックパッドにフランスのキャベツを使ったレシピを見つけられなかったため、フランス語のレシピに挑戦してみました!
シューブランを使ったおいしいレシピ
冬の定番!シューブランとベーコンの煮物
材料(4人分)
- シューブラン 1個
- ベーコン 2トレイ
- ポテト 4個
- 固形コンソメ 1個
作り方
- キャベツを四等分し、中央の硬い芯を取り除く。細かく切って水で洗っておく。
- 小さめの鍋でコンソメを水に溶かし、スープを作る。
- フライパンでベーコンを加熱し、キャベツの細切りと食べやすい大きさにきたポテトを入れる。スープの4分の1を入れよく混ぜる。
- フライパンを時々混ぜながら、水分が減ってきたら少しずつスープを追加する。
- 最後に追加したスープが無くなったらできあがり!
にんじんとシューブランのコールスローサラダ
材料(4人分)
- 白キャベツ 250g
- ニンジン 250g
(ソース200 ml:)
- マヨネーズ 100g
- プレーンヨーグルト 50g
- アップルサイダービネガー 大さじ3
- 砂糖 大さじ1(オプション)
- 塩こしょう 適量
作り方
- シューブランとにんじんをスライサーまたはナイフで細かい千切りにする。
- マヨネーズとヨーグルト、酢、塩、こしょうを加える。
- ソースで野菜を味付けし、混ぜて冷蔵庫で冷やす。
- 小さなボウルに分けて完成!
ナッツ、レーズン、松の実、青リンゴなどをトッピングしてもおいしいですよ!
シュークルート(ザワークラウト)
材料
- キャベツ(太千切り) 1玉(約1kg)
- 塩 15g
- クミン 適量
- クローブ 適量
- ローリエ 適量
- ジュニパーベリー 適量
作り方
- 寸胴鍋もしくは大きめのボウルにキャベツを入れ、塩、スパイス類をまぶしてよく混ぜる。
- 表面をラップで覆ってから重しをして、夏場で3日程度、冬場は1週間程度、常温に置いて発酵させる。
- 水分が上がってきたら保存容器に入れ替え、キャベツが浸かるくらいの水分に浸けたまま冷蔵庫で保存する。
ソーセージやベーコン、ポテトと一緒に煮込むとおいしいです!
そのほかのフランスのキャベツ
Chou Pointu(シューポワンチュ)
どうしても日本のキャベツのような柔らかくて甘いキャベツが食べたい!と思ったら、春先にマルシェに行ってみてください。
このようなキャベツが売られているはずです。
これはchou pointu(シューポワンチュ)、意味は「とんがりキャベツ」。その名の通り、先がとがった円錐形をしたキャベツです。
春先だけマルシェに並ぶこのキャベツはシューブランよりも葉が甘くて柔らかく、一番日本のキャベツに近い味なので、中華、和食に合います。
お好み焼き、キャベツの千切り、回鍋肉などを食べたい時はシューポワンチュを使いましょう。
Chou de Bruxelles(シュードゥブリュッセル)
日本でもみられるようになったいわゆる芽キャベツです。名前の通り、ブリュッセルが原産地のキャベツで、そのほろ苦い大人の味が特徴です。
柔らかく煮たり、バターソテーやベーコンと炒めて食べるのが一般的で、肉料理の付け合わせとしてもよく食べられます。
Chou Vert(シューヴェー)
緑のキャベツという意味です。
フランス料理のレシピ
今回、レシピを調べるのにmarmiton.orgというサイトを使いました。フランス語で検索しないとレシピは出てきませんが、家に籠っていることが多い最近は、新しいレシピに挑戦することが楽しみになっています。
フランスの調味料と日本の調味料には若干の味の違いがあるため、クックパッドのレシピ通りに作っても同じ味にならないことがあります。例えば、フランスのお酢は少しの量でもびっくりするくらい酸っぱくなるので、日本のレシピ通りには作れません。
フランス独自の食材を扱うときにもmarmitonは重宝してます。
外食できず、料理するしかない毎日。いつもワンパターンになってしまう料理を普段と違ったものにするためにも、新しい調理法にチャレンジしてみましょう!
日本の食材でもプロのテクニックとコツでおいしいフランス料理にできるレシピ本はこちら。