フランス人はオーガニック食品を食べ、日本人は食品添加物を食べ続ける理由

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あなたは廃棄寸前のクズ肉が30種類もの「白い粉」で、日本の食卓に並ぶミートボールに甦ることを知っていますか?

私は、日本にいる時はスーパーで選ぶ食材は安くて、量が多いものと決まっていたし、食品添加物だらけのコンビニのおにぎりやランチパックほど手軽で美味しいものはないとも思っていました。

EUを始めとするフランスでは、添加物をできるだけ避け、少し高くてもオーガニック食品を選ぶ人が増えています。フランスのオーガニック食材には「BIO」と書いてあり、一般的なスーパーではどんな食材でも必ずビオの選択肢があります。

なぜ、こんなにも食の安全に違いがあるのでしょうか?

この記事ではフランスと日本の食卓に大きな違いをもたらす、

  • 添加物の規格の違い
  • 国民の考えかたの違い

をまとめています。

日本とフランスの食品添加物の規格の違い

日本の食品添加物

厚生労働省によると、日本での食品添加物の品質の規格や使用量の基準は、国際的な規格や基準にできるだけ沿うように定められていますが、一方で日本と諸外国ではこれまでの長い食生活や制度の違いなどにより、添加物の定義、対象食品の範囲、使用可能な量などが異なっていることから、単純に比較することはできないとのことです。

日本では、基本的にその食品添加物に科学的に害悪があることが完全に証明されるまでは、流通し続けます。

そして厚生労働省では、動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づき、各食品添加物ごとに、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)を定め、毎年国民一人当たりの食品添加物摂取量の調査を行い、毎年問題ないと結果が出ています。

様々な基準をクリアした物だけが流通しているわけですから、発癌性物質が含まれた物を食べても大丈夫と考えてもいいのかもしれませんが、それは短絡的ではないでしょうか。

実験に用いられた動物とは違い人間は何十年も生きます。その長い間に蓄積された食品添加物の害悪はすぐに証明できないのはあたりまえです。

流通されていた添加物で消費者が健康被害に遭ってから、その添加物が禁止になるケースもあるのです。

参照:厚生労働省 平成 30 年度 マーケットバスケット方式による 保存料等の摂取量調査の結果について

フランスの食品添加物

フランスを筆頭に、EU各国には1990年代後半から「予防原則」の概念が食品に適用されており、これは世界で最も進んだ食品安全への取り組みとされています。

「予防原則」とは害悪の証明はまだないけど、疑わしい成分は使わないことです。国際的な食品安全基準を決めるコーデックス委員会で「安全である」と結論が出ていても、不安が残るものの輸入も禁止することもあります。

そのためか、気軽にお弁当を買える24時間営業のコンビニはないし、スーパーにあるサンドウィッチは正直おいしくありません。

しかし、日本において「食品添加物」という言葉でカバーされる範囲はEUよりも広範囲です。EUでは、食品添加物とは、最終食品において技術的な機能を果たす物質(例えば酸化防止剤や防腐剤)を指します。しかし、日本では、食品添加物は香料、加工補助剤および栄養剤もカバーされるのです。

日本で許可されている食品添加物がEUでは使われていなかったり、その逆もあります。

例えばEUでは、食品を脱色する漂白剤や、食品の色調を安定化させる保色剤は食品添加物とみなされません。

ヨーロッパの方が食品添加物が少ないというイメージでしたが、単にその物質を食品添加物として登録するかどうかの違いだったんですね。

EUでは2020年現在397品目の食品添加物が登録されていますが、日本は厚生労働大臣の指定を受けた食品添加物(指定添加物)が465品目です。

参照:日本貿易振興機構(ジェトロ)2016年 食品添加物規制調査 EU

参照:日本食品化学研究振興財団 指定添加物リスト

参照:EU 食品添加物データベース

日本とフランスの食の安全に対する考え方


二つの国で食品添加物として扱えるものの違いはありますが、国民は自分の食べる物を選ぶ権利があります。

最初に安全な食のイメージとして使われる用語を解説します。

無農薬とは

「無農薬栽培」と呼ばれる農産物は、栽培中に農薬を使用していないことが規定です。昨年農薬を使用した土地に、農薬を使用せずに作物を育ててても、無農薬と言えます。残留農薬は農薬使用の内に含まれないので、作物にまったく農薬が使用されていないとはいえないかもしれません。

無添加とは

無添加は、防腐剤や着色料、界面活性剤などの石油由来の化学物質・化合物が含まれていない製品特定の物質が使用されていないということです。

オーガニックとは

オーガニックは、有機と同じ意味です。農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・生物などの自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。

オーガニックは、田畑で使う資材をはじめ、加工食品の添加物についても、可能な限り化学的なものを排除しているので、化学的危害リスクは一般の食品に比べて極めて低くなっているのです。

無農薬よりオーガニックの方がより自然に近い状態であるといえます。

オーガニック食品を選ぶフランス人

2020年1月、フランスでは学校給食や病院食など集団食の材料を、2年以内に最低でも20%はオーガニックにするという法律が施行されました。

フランス、ヨーロッパのオーガニック認証はとても厳しいです。種子などの遺伝子組み替えをしていないこと、化学肥料や農薬の使用をしていないこと、合成着色料や香料、化学調味料や保存料などを使用せず、加工食品を作らなければならないことなどが条件です。

そうして厳しい条件をクリアして育てられたオーガニックの野菜は味が濃くて美味しいのです。

「おいしい、健康にいい」という自分本位のメリットだけでなく、「フランスのためにいいことをしている」という意識がフランス人にオーガニック食品を選ばせているのではないかと考えます。

フランス人は国を良くするためには、過激なデモやストライキは当たり前。フランス革命の歴史もあり、国民の愛国心はとても情熱的です。

そんなフランス大好きフランス人が、自分たちの土地を汚す農薬が使われた食品、未来の子供達の健康に被害を及ぼすかもしれない食品添加物を積極的に選ぶはずがありません。

日本人にとってのオーガニック食品


日本でも最近はオーガニック専門スーパーが増えたりと、人々の意識が変わってきたように思います。

しかし、日本でオーガニック畜産(有機畜産)はまだあまりありません。オーガニック畜産が育たない最大の理由はエサの問題です。

ウシ・ブタ・トリの区別なく、日本の畜産は輸入エサに頼っているのが現状で、遺伝子組み換え由来のエサは入ってきても、オーガニックの飼料は輸入されません。

オーガニックの野菜やその加工食品を見ることはあっても、肉製品をほとんど見ないのはその理由です。

そして、日本で「オーガニック」として商品を売るには有機JASの認証が必要です。

有機JASマーク

最初の収穫前3年間以上、使用禁止資材を全く使っていない農地での栽培など有機JAS規格を満たした農産物・加工食品に有機JASマークがつけられます。

有機JASは食品は扱いますが、オーガニックコスメは対象外です。

都内にはオーガニック思考の人が増えてきたように思いますが、日本全体ではまだ「安い・早い・うまい」が重要視されて、その商品が提供される背景を無視しているひとが多いです。

コンビニの食べ物って驚くほど美味しいですよね。私はセブンイレブンが大好きです。

しかし、選択肢があるならオーガニック食品を選ぶくらいの愛国心があってもいいのでは?フランス人のように過激なデモをしろとはいいませんが。

食品添加物を避け、オーガニック食品を選ぶかどうかは、国民がどれだけ自分の健康・国の未来を考えるかの差だと感じました。

参照:農林水産省

近くにオーガニック食品スーパーがない人は

近くにオーガニック食品スーパーがない場合は、安心できる食材を買い集めるのはつかれる作業ですよね。

そんな人はオーガニック野菜の宅配サービスを使って下さい。

今なら一人一回だけ申込める食材おためしセットもあります。



モラル・ライセンシング効果の罠

オーガニックを選ぶのは健康にも環境にもいいし、なにより気分がとてもよくなりますよね。

しかしこれは、オーガニック食品を選ぶ人の落とし穴かもしれません。

イエール大学の経済学者マシュー・J・コッチェンは「環境に優しい」小さな活動が企業や消費者の罪悪感を鈍らせてしまい、かえって害をもたらす行為につながるのではないかと言う懸念を提唱しました。

オーガニックフードを買うなどの環境に優しい行為をしている人たちに、正解するごとにお金をもらえるテストを受けてもらったところ、カンニングの傾向がみられたり、正解した分のお金をちょろまかす人が多くみられるという研究結果がでたとのことです。

これは、いいことをしているのだからといい気分になって、別のところで悪いことをしてしまう「モラル・ライセンシング効果」が働いているため。

本当の自分は悪いことがしたい人間だと考えていると、良いことをした時に自分に「ごほうび」をあげたくなります。そういう考えかたでは、自制心を発揮することは「罰則」のようになり、自分を甘やかすことが「ごほうび」になってしまうのです。

このモラル・ライセンシングの罠にはまらなないためには「ありのままの自分が最高の自分になることを望んでいる」としっかりと自覚する必要があります。

参照:スタンフォードの自分を変える教室

 

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