みなさん、ボンジュール!
フランス料理ではカタツムリやカエルを使うのは有名ですが、鳩も食材に使っているのはご存知でしょうか?
そこら中にいてパリで見ない日はない鳩ですが、中級以上のフレンチレストランでないと食べられない高級品とのこと。
もちろん、公園にいる鳩を捕まえて捌く訳ではありません。ちゃんと食用に養殖しているらしいのですが、鳩は人工孵化は可能でも雛を育てるには親鳩を頼るしかないので、養殖は量産が難しいのです。
鳩の育て方
鳩の雛の成長を支えているのは、親鳥の体で作られる『ピジョンミルク(素嚢乳)』という分泌物です。
ピジョンミルクには栄養が豊富に含まれており、孵化して1~2週間程度は親鳥から与えられます。
このミルクは、素嚢の内壁から分泌され、育雛の際に吐き戻しによって子に与えられます。
しかもこれは雄と雌両方の親鳥から分泌され、昆虫などのたんぱく質を必要としないことから季節にかかわらず繁殖できるんだとか。
ピジョンミルクという最強の離乳食を父親母親の両方の体から生成できるなんて、生物としてよくできてます。
鳩が愛のシンボルとされているのも、つがいが仲睦まじく子育てをするのが理由なのかもしれません。
オスもミルクを出すことに驚いた!
このオスメス両方ミルクを出すことができる鳥は、鳩の他にフラミンゴ、ペンギンなどがいます。
他の鳥たちは雛に取ってきた餌を雛に与えて育てます。
鳩の味
鶏とは違って噛みごたえのある、ジビエ特有の濃い鳥肉の味らしいです。
日本では、鳥獣保護法によって国内の鳩は食べられないのでどうしても食べたい!となると冷凍の鳩肉を輸入するしかないようです。
ちなみにこのジビエと言う言葉はフランス語です。
ジビエ(仏: gibier)とは、狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣を指し、フランス語である。英語圏ではゲーム(game)と呼ばれる。畜産との対比として使われることが多い。狩猟肉。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
増える鳩
現在パリには約80,000匹の鳩がいます。これは、パリジャン25人あたり1匹の計算です。
こんなに増える前、鳩は人によって飼いならされました。昔の人は彼らが本能でどこからでも巣に戻れることに気づき、鳩レースが始まりました。城の主は鳩小屋を持ち、鳩を管理していましたが、何匹かは古屋から逃げ出して、少しずつ外でも増え始めました。
鳩は生まれてから約1ヶ月で巣立ち、6ヶ月頃から発情して繁殖期に入ります。
繁殖は年3~4回、暖かい頃が中心ですが秋にも産卵をします。 しかし、現在は公園などで餌を与えられるためか年間7~8回の繁殖が可能と言われ、その為に個体数が急激に増加しています。
しかも寿命は平均10年だとか。。
暖かくなってくると鳩の求愛をよく見るなぁと思ってましたが、彼らは年中繁殖してるみたいですね。
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鳩を増やさないために
鳩が増えると人間への被害も増えてきます。
での経済的な被害や、衛生面や景観の悪化。鳥のフンは非常に清掃が困難であ
り、酸性のためコンクリートを劣化させたり、金属や塗装を腐食したりする。
鳥体:鳥がぶつかってくることによる被害がある。 バードストライクは飛行機のジェ
ットエンジンに巻き込まれたりすることで有名だが、ビルやマンション等の構
造物や車などの窓ガラスを割ることがある。換気口や配管等に入り込み詰まっ
てしまうなどの被害もある。
鳴き声: 繁殖期や群れでいる場合など、鳴き声や羽音の被害がある。
健康被害: 鳥自体やフン、巣などはさまざまな病原菌やダニを媒介し、60種類以上
の感染症やアレルギーの原因となる。フンの清掃や巣の撤去時は注意して
行う必要がある。
鳩をこれ以上増やさないために、餌をやるのはやめましょう。
鳩に餌をやる行為は、パリ警察の動物迷惑防止ユニット(Animal Nuisance Prevention Unit (UPNA))によって禁止されています。 違反すると、68〜180€の罰金が課せられます。裁判所の判決になるような大規模な迷惑行為の場合、この罰金はさらに450€に達することがあります。
本当は公園の鳩も食べて減らせたらいいですね。
鳩系男子最強説
都会では嫌われがちな鳩ですが、くちばしにオリーブの枝を咥えている白い鳩は希望と平和のメッセージを運んでいると言われてます。
鳩が人間の男だったら、平和的な性格で、性欲旺盛でも浮気をせず、子供ができたら自らもおっぱいを出して子育てに協力する。
鳩系男子最強ですね。