みなさん、ボンジュール!
先日フランス人の彼に「今までに食べたことのないフランスの家庭料理が食べたい!」と言ったら、「じゃあ腐った靴下の匂いのするソーセージを食べよう!」とレストランでオーダーしてくれたのがこちら。
Andouillette(アンドュイエット)です。
Andouillette(アンドュイエット)の味
このAndouillette、一見普通のソーセージに見えますが、中身は豚のホルモン。切る前から漂うソーセージとは異なる匂いに一瞬躊躇しますが、食べてみると案外いけます。
ホルモンが全くダメな人には受け付けないと思いますが、ソースやポテトと一緒に食べているとだんだんと慣れ、おいしく感じてきます。
例えるなら「こてっちゃん」の腸詰です。靴下の匂いはわかりませんでしたが、お酒が進みそうな味で私は好きでした。
Andouillette愛好家の間では辛口の白ワイン、ブリュットシャンパン、ピノノワールのいずれかを一緒に飲むことお勧めしています。
断面はこんな感じ
「こんな臭いの食べるならフランス人は納豆を臭いと言ってはいけない!」と言ったら、フランス人でもAndouilletteは好き嫌いが別れるんだそうです。
Andouilletteが嫌いな人は、この匂いを「3日間ジムに通い汗をかいたあとの洗ってない靴下」や「濡れたまま腐った靴下」と例えるんだそう。なんで靴下なのかわかりませんが食欲失せますね。
でも、前回食べたタイヤ味のおかし、「Réglisse」(レグリス)よりは全然問題なく食べれます!
AAAAAの意味
Andouilletteは、フランスのシャンパーニュ地方トロワの特産品だそうで、フランス語のメニューではときどきAAAAAと記述されています。この頭字語は、Amicale des Amateurs d'Andouillette Authentique協会の略称であり、Andouilletteの愛好家の友好協会です。
1970年に5人のAndouilletteの大ファンによって結成されたAAAAAは、現在、食品貿易商人、レストラン経営者、ジャーナリスト、年代記の専門家たちが集まり、毎年高品質のAndouilletteを生産する生産者に証書を発行しています。それは味覚基準によって授与が決定されるようです。
AAAAA andouilletteは、新鮮なフレンチポークチャウダーに、豚のホルモン、玉ねぎ、パセリ、ハーブなどを加えて作られた風味豊かなAndouilletteです。
AAAAA=A5? 高くて美味しいステーキ?と思いがちだと思いますが、違います。臭いソーセージです。ご注意を。
店員さんにこのAndouilletteをオーダーすると、「何も知らない外国人がオーダーしやがった!どんな反応をするか楽しみだぜ!」という意味を込められた笑顔をされます。
Andouille(アンドゥイユ)との違いは?
Andouilletteに似たものでAndouille(アンドゥイユ)というものあります。
Andouilleは豚のホルモンのソーセージという点では同じですが、一般的にAndouilleの方が大きいと言われ、食べ方も違います。Andouilleは薄く切って冷やして食べるのに対し、Andouilletteは火を通して熱々で食べます。
Andouilleはピクニックにもっていくこともあります。冷やして薄くスライスすると、匂い、味、食感はAndouilletteよりはマイルドになります。パンの上に薄切りにしたAndouilleを乗せて食べたり、ガレットに加えてもおいしいです。
Andouillette、Andouilleは美食大国フランスで最も脂肪の少ない豚肉製品のひとつです。ダイエットをしている方にはもってこいですね。
まずは食べてみよう!
私は旅行の食事における醍醐味は、見たことのないものを食べることだと思っています。容易に味のイメージができるものは安心だし、美味しいかもしれませんが、異国の地に来た時くらいは冒険してみましょう!