みなさん、ボンジュール!
ポリアモリー(英:Polyamory、仏:Polyamour)って知ってますか?
なんでも世の中には浮気とは違い、合意の上で複数人のパートナーと恋愛を楽しむ人がいるようです。
最近知り合ったフランス人の友人がポリアモリーだというので、興味を持ち調べてみました。
ポリアモリーとは
重要なのは、関係者全員の合意を得ているという点です。
もし関係者一人でも合意を得られていない場合、それは「浮気」となってしまいます。
愛する人に対して嘘をつかず、またパートナーに対してもそうであってほしいと願うことが、ポリアモリーの根底にある考えなのです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
恋人に自分以外の恋人がいることを認めたうえで、仲良く3人以上で関係を築けるでしょうか?
いやいや、無理だろ。。
ポリアモリーの人をポリアモニストといいます。彼らには意識している3つのポイントがあるそうです。
ポリアモリストが意識している重要な3つのポイント
1. 身体的、感情的、持続的な愛
自分の愛する特定の複数の人と親密な関係を築くことを求める、ポリアモリー。
一度きりの身体的なつながりを求めるものではなく、 持続的に感情的なつながりを持っていくことが重要視されています。
いわゆる不特定多数の人と一時的な性的関係を持つ人とは違います。同時に複数のパートナーを心から愛し、献身的、長期的に深い関係を築こうと努力します。
子どもが複数いたら複数の子どもを愛するのと同じように、恋人も複数人愛するのがポリアモリーです。
2. 所有しない愛
人間は対等な関係であり、恋愛関係であるからといってお互いを「所有」するわけではありません。
ポリアモニストはパートナーが他のパートナーを持つことを認め、それを禁止したり束縛しません。
3. 制度にとらわれない、自分の意志と選択による愛
今「あたりまえ」とされている社会のルールをそのまま受け入れるわけではなく、自分の意志で付き合う人数を決めるポリアモリー。
だからといってポリアモリーは今の結婚制度に対抗していくものではありません。「自分たちの愛の形が唯一絶対のものだ」と考えているわけではなく、多様な愛の形の一つとして自分たちの愛を認識しており、全ての人に自分たちの考えを押し付けたい訳ではありません。
これらのポイントをふまえていくことが、ポリアモリーを考えていくうえでは重要となります。
嫉妬しないの?
「嫉妬しないの?」と聞きたくなりますよね。これにはさまざまな回答がありえます。私の友人のポリアモニストは自分は全くしないがパートナーが嫉妬すると言っていました。
まず大前提として、すべての人に対して誠実であるために、「すべての意志決定には関係者全員の同意が必要」です。そのため、関係を持つ相手が勝手にどんどん増えていく、ということはありえません。
もし誰かが関係を継続できないほどの嫉妬心を抱いた場合、話しあったうえで関係を持続させるかどうかを決めていく必要があります。
『ポリアモリー―恋愛革命』を執筆したワシントン大学のデボラ・アナポール氏が1000人以上のポリアモリストに「嫉妬を経験したことがあるか?」という旨の調査を実施したところ、8割がYESと回答しています。
しかし、通常の恋愛とちがうところはその嫉妬は「独占欲」によるものではなく「不安」による嫉妬だということです。パートナーに、自分以外の好きな人ができる。これは、一対一の関係においては「自分とパートナーの別れ」を意味します。ポリアモリーの場合は、一見複数での恋愛関係においてこれは何も問題がないように思えますが、パートナーが自分以外の人を好きになってしまったら「自分のもとをパートナーが去ってしまう」という不安を抱くといいます。
世界のポリアモニスト
国の制度や宗教によって恋愛に対する価値観は異なります。不倫に対する刑や宗教的倫理感から不倫に批判的な国と、そうでない国ではポリアモリーの受け入られ方は違うように思います。フランスでは不倫をしても罪にはならないことから、ポリアモリーという恋愛の形が批判の対象になることはなさそうです。
パリにはポリアモリー専用のマッチングイベントもあるとのこと。
ポリアモリーの支援と擁護を目的とする非営利団体Loving Moreが16歳から92歳までの4,062人のポリアモニストを対象とした2012年の調査では、多くの興味深いデータが見つかりました。
意外かもしれませんが、ポリアモリーは男性よりも女性が多いんです。回答者の本質的に半分(49.5パーセント)が女性であると特定され、35.4パーセントのみが男性です。残りの15.1パーセントは、男性と女性のどちらかを選択することを拒否したか、第3の性別と回答しました。
女性の回答者の約半数と男性の回答者の約5分の1はバイセクシュアルで、過去12か月以内に男性と女性の両方とセックスをしています。 2年ごとの一般社会調査(GSS)により、一般集団と比較した場合、ポリアモニストであると自己識別した集団はわずかではありますが、一般集団よりも幸せであり、教育水準も高いと結果が出ています。
ただし、調査に参加した人の25.8%は、ライフスタイルが原因で個人的に差別を受けたことがあると回答しました。
しかし、最近のアンケートでは、世間のポリアモリーに対する寛容の高まりを明らかに示しています。
まとめ
ポリアモリーのことを調べてみて、理解は深まりましたが私自身はモノアモリー(恋人は一人)しか経験したことがないので具体的なイメージがつかめません。でも、モノアモリーのパートナーに隠れて浮気されるくらいなら、3人でポリアモリーとしての新しい関係を相談される方がまだましだと思います。
一人の人を愛し良好な関係を継続させていくのは大変です。パートナーが複数いたら常に多かれ少なかれ嫉妬の感情を誰かしらが持つはずなので、単純に疲れそうだなぁと思いました。