パリに来ると、エッフェル塔や凱旋門の他に必ず目にするであろうものがあります。
それは巨大テディベア。
2018年の10月、突然50体もの巨大なテディベアがパリのLes Goblins(レ・ゴブラン)地域を占領しました。
彼らはパブ、カフェ、地下鉄の駅、バルコニー、そして自転車の上で発見されています。
テディベアのオーナー
地元メディアによると、この楽しいイタズラの仕掛け人はゴブラン区で書店員として働くフィリップさんだそう。フィリップさんは、コミュニティを新しい楽しい方法でまとめたいと考え、2018年10月にこのプロジェクトを開始しました。地元の人々にテディベアの貸し出しも行っており、そのおかげで大量のテディベアがさまざまな場所に出没しています。
パリ13区のプラスディタリーから数メートル離れたLes Gobelinsに置かれたのは、高さ約1.5メートル、重さ約4.9 kgの50匹のテディベアです。
フィリップさんは仏AFP通信の取材に対して「テディベアを用意したお金で旅行に行けたかもしれないけど、おかげで街が活性化した」と答えています。
パリのカフェ文化にもすっかり馴染んでおり、そのリラックスした雰囲気にバッタリ遭遇してしまった人も思わず笑顔になります。
私が通う語学学校では、フィリップさんの意図とは少し違い「パリに住む人はネガティブになりやすいから、テディベアで元気付けている」と聞きました。
このキュートなくまたちを見る限り、鬱々とした気持ちがテディベアで緩和されていることは間違いなさそうです。
テディベアはフランス語でun nounours (ヌヌース)です。
インスタグラムでは、パリにいるテディベアたちの活躍が随時更新されています。
Prenez soin de vous は英語で「take care of yourself」コロナに気をつけてという励ましを送ってくれています。
街の至る所にこのテディベアはディスプレイされており、ふとした時に見つけることができます。各お店で工夫を凝らしたポーズで飾られているので見つけると嬉しくなります。
パリに来られた際は、街中に隠されたテディベアに出会えるといいですね!