UFOの飛来、宇宙人の販売禁止?フランスのおもしろ珍法律18選

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世界各国にはとんでもない珍法律がありますが、フランスも例外ではありません。

フランスの法律は、ローマ法、教会法から多大な影響を受けつつも、独自の発展を遂げています。

法律や条例はその時代を大きく反映するものです。フランス革命などの大きな歴史的出来事が多くあるフランスでは、なぜそれができたのかそ起源を知るのもおもしろい法律・条例もたくさんあります。

この記事では、そんなフランス独自で奇妙な法律や条例を禁止事項、許可事項にまとめて紹介します。

フランスの奇妙な禁止事項

女性のズボン着用は違法

実際、最近までフランスのパリでは、女性が自転車や馬に乗っていない限り、ズボンを着用することを禁止する条例が存在していました 。
この条例は女性が男性と同じような服装をすることを禁じることによって、女性が特定の職に就くことを制限する目的があります。
もちろん、そんな条例があることも知らずにパリの女性はズボンを履いていますが、条例自体は存在し続けていました。
2013年、ナジャット・バロー・ベルカセム女性権利相は、女性が男性と同じようにズボンをはきたい場合は地元の警察の許可を得るよう定めた1800年11月17日施行の条例は法的効力を失っていると宣言し、この条例はなくなりました。

家の前に干し草を置かないのは違法

フランスの王が馬と一緒に家の前を通過する場合に、市民は干し草を家の前に置いておく必要がありました。今ではもはやフランスの王は存在せず、現在の大統領は馬で旅行しないので、この古い法律はすでに消滅しています。

カタツムリの無賃乗車は違法

フランスの国有鉄道会社SNCFの規定では、袋や籠に入れて運ぶ5キロ以下の動物も座席代を払う必要があることになっているのだそう。(パリで払っている人は見たことがありませんが…)

カタツムリも切符を買う必要があるという規則が話題になったのは、2008年に、ある女性の車掌がカタツムリを持っていた乗客に5.10ユーロを払わせたことから。

結局、SNCFはおいしいカタツムリへの愛情から徴収した金を返金し、この乗客は罰金を払うこともなかったそうです。

エスカルゴ料理として調理済みだったら問題なかったのでしょうか。

空飛ぶ円盤は違法

南フランスにあるシャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)の先進的な現在のリーダーは、1954年に制定された古い条例を変えるつもりはないとしています。
UFOが訪れるという噂に不安がる人々を、落ち着かせるため作られた条例だったと考えられていますが、これは創造的なマーケティングキャンペーンだっただと前市長の息子は言います。

作戦通り、この奇妙な反UFO法でこの街は世界的に知られています。

電車のホームでのキスは違法

この古い法律は、情熱的なフランス人たちが列車の出発を遅らせるのを防ぐために、鉄道長の要請で導入されました。プラットフォームでのキスはすべて、列車が到着する前に行わなければなりません。
守っている人はいないと思いますけどね。

学校でケチャップの使用は違法

2011年、自治体給食事業全国協会の会長はセルフサービスで使うことのできるケチャップを禁止しました。
子供たちの健康的な食事を促進するため、フランスの食生活がアメリカ化しないための取り組みのためです。

フランスの音楽を流さないのは違法

1996年以来、国の最高のメディア規制当局は、民間ラジオで放送される少なくとも40%の音楽をフランスを起源に持つ音楽にする責任を負っています。CSAはまた、流されるフランスの音楽の半分が6か月未満にリリースされたものであることを要求します。

豚にナポレオンと名付けるのは違法

これは冗談のように聞こえますが、フランスではとても有名な法律です。
元ナポレオン皇帝は自分をあざけりの対象にしないためにこの法律を導入しました。

挨拶しないのは違法

フランス北部の小さな村、レラウレの市長令では、市庁舎で最低限の挨拶を義務付けています。ルールでは、「こんにちは」、「ありがとう」、「さようなら」などの基本的な挨拶をする社会的丁寧さを持っていなければ、敷地外に放り出されると規定されています。
2011年に失礼な納税者が公務員を軽視した後、地元の指導者たちはこの法令を採用しました。
前にも記事を書きましたが、結局のところ、「ボンジュール」はフランス語で最も重要な言葉です。

職場でワイン、ビール以外を飲むのは違法

ワイン、ビール、シードル、なしサイダー、およびハイドロメル(発酵蜂蜜飲料)を除き職場でアルコールを飲むことは禁止です。つまり、ジンやラムなどの強いお酒以外はオッケーであることを意味します。職場でアルコールなんてどんな種類でもダメだと思ってたので驚きです。
ただし、上司は酔っ払ったら帰宅しなければならないというルールもあります。

宇宙人を売るのは違法

フランスでET人形を販売することは違法です。人間の顔を持っていない人形の販売を禁止する法律があるんです。

世界で最も美しい磁器人形を作成することで知られている国であるフランスには、人形の作成と販売についての厳格な法律があります。そのため、フランス全土で人の顔のない人形の販売は違法です人形が人体を持っている場合、その顔も人間として容易に認識できる必要があります。

警察官の撮影は違法

民法9条のイメージ権も警察を保護します。したがって、州や裁判所から許可を得ない限りたとえ背景に写ったとしても、警察官を写真撮影またはビデオ撮影することは違法です。

まあ、撮影するときは一言断るのが常識ですよね。

フランスの奇妙な許可事項

死んだ人と結婚することは合法

死んだ人と結婚できるこの法律の起源は、1959年にダムが破裂し、南フランスで420人が亡くなったときに遡ります。婚約者を失った妊婦は非常に動揺しており、哀れに思ったシャルルドゴール前大統領は結婚を許可する法律を制定しました。
現在でも大統領が承認すれば死んだ人との結婚は可能ですが、夫婦のうちの1人が亡くなる前に結婚することを計画していた証拠が必要とのこと。

両親が子供の結婚を防ぐことは合法

フランスの両親が成人した子供の結婚を阻止することは合法です。これはナポレオンの時代にさかのぼる法律で、親はいかなる理由であれ子供の結婚に反対の声明を提出することができるとされています。
2010年、フランス人の家族が息子と中国人女性との結婚に反対し、実際に施行されました。フランス人の両親はこの中国人女性が移民ステータスを保護するために結婚しようとしていると信じていたそうです。

トイレットペーパーの小切手は合法

銀行のマネージャーがそれを受け入れることを拒否しない限り、どんな紙に書いても小切手として受理されます。それがトイレットペーパーであったとしても。
実際には小切手帳に書くのが普通です。

サッカーに興味のない配偶者と離婚するのは合法

フランスの法律では配偶者に忠実であることが義務付けられており、そうでない場合は離婚の理由となります。
不倫、過度の喫煙、サッカーのやりすぎ、サッカーに興味なさすぎ、地元の司教やテレフォンセックス相手との時間の過多などもすべて離婚の原因となる可能性があります。

動物、ゴミ箱、灰皿は武器になる

刑法第132条から第75条は、「混乱を引き起こす可能性があり、殺害または負傷の脅迫に使用される可能性が高いと思われる物体」という定義で武器を規定しています。法的には、動物も潜在的な武器に入ります。驚くのは、ゴミ箱と灰皿も同様に考慮されるということ。

何年か前に灰皿で人殴る事件が日本でありましたね。目的によってはなんでも武器になると思うのですが。

サンタのトナカイのために牧草地を無料提供する

アンジェ近くのサントジェムシュルロワールのコミューン(Sainte-Gemmes-sur-Loire)の市長は1999年に、無料で毎年クリスマスにイルオシュヴォー(l’Île aux chevaux)の無料牧草地を許可することを決定しました。これはサンタさんのトナカイのためです。

冗談で決定されたこの条例は現在でも有効です。

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